『アウシュヴィッツの争点』(1)

ユダヤ民族3000年の悲劇の歴史を真に解決させるために

電網木村書店 Web無料公開 2000.1.7

はしがき・資料編 1

Web無料公開のはしがき

『週刊ポスト』(1999.10.15)記事「長銀『われらが血税5兆円』を食うユダヤ資本人脈ついに掴んだ!」事件、………

 私の表現によれば、ユダヤ人“虐殺”デッチ上げを商売とする“ショア・ビジネス”こと、サイモンズ・ウィゼンタール・センターによる日本人をなめ切った脅迫行為の最新版をきっかけにして、またもや、私の呼び名の日本版“政治的シオニスト真理教患者”が蠢き始めたので、やむなく渋る零細出版社にも通告の上、関係拙著、拙訳書のWeb無料公開に踏み切ることにしました。

 この『アウシュヴィッツの争点』(リベルタ出版、1995.6.26)の場合には、順序は逆となりますが、巻末の資料集から公開します。なお、Web向きに若干省略します。

 なぜ資料集から始めるかというと、かつて、いくつかのメーリングリスト上で、感情的な支離滅裂の論争を挑まれ、時間の無駄と考えて放置した件がありました。これらの件を承知の友人から、私が名誉毀損で訴えた『週刊金曜日』記事の場合(わがホームページ参照)と同様に、私が「ネオナチ資料のみを利用している」とのmailを、そのまま鵜のみにしている人もいるのではないか、との助言がありました。

 私は、この種の、固い本を手に取って読む人が少ないのを見越したデマゴギーを、心の底から軽蔑し切っているので、大人気ないと思い、あえて相手にしなかったのですが、何人かの友人の意見を聞いて、この野暮なmail送信に踏み切ることにしたのです。

 最初に、この場合、私はの著書の中では参考資料の数が多い方ではないのですが、全部で15頁になる資料リストを、2回に分けて公開します。

 簡単に言うと、いわゆる通説の“ガス室”によるユダヤ人“虐殺”説を、鵜呑みにした資料の方が多いのです。それらの資料を心して読んだだけでも、いかに矛盾だらけの説であるかが、よく分かります。犯罪捜査の場合の“矛盾だらけの供述”などを見破るのと、まったく同様の問題なのです。


主要参考資料(その1)

 著者・編者の姓名による五十音順。(※)は、引用部分など該当ページのみのコーピー入手をしめす。『アウシュヴィッツの争点』の引用頁に関する数字の記載は、Web公開では頁数が異なり意味不明となるので省いた。和雑誌と新聞は文中の引用箇所に発行年月または日付を記した。

(1) 日本語および日本語訳の単行本

アイゼンバーグ,デニス『ザ・モサド/世界最強の秘密情報機関』,佐藤紀久夫訳,時事通信社,1980.

アーヴィング,デイヴィッド『ヒトラーの戦争』(上下),赤羽龍夫訳,早川書房,1983.

〈アウシュヴィッツに消えた子らの遺作展〉を成功させる会編『絵画記録/テレジン強制収容所/アウシュヴィッツに消えた子どもたち』,ほるぷ出版,1991.

青木進々『アウシュヴィッツとその背景』,グリンピース出版会ブックレット,1989.

阿部照哉編『比較憲法入門』,有斐閣,1994.

アーレント,ハンナ『イェルサレムのアイヒマン/悪の陳腐さについての報告』,大久保和郎訳,みすず書房,1994.

アントニウス,ジョージ『アラブの目覚め/アラブ運動物語』,木村申二訳,第三書館(パレスチナ選書),1989.

池田浩士『抵抗者たち/反ナチ運動の記録』,軌跡社,1990.

石上玄一郎『彷徨えるユダヤ人』,レグルス文庫,1991.

板垣雄三『石の叫びに耳を澄ます/中東和平の探索』,平凡社,1992.

伊東孝之『ポーランド現代史』,山川出版社(世界現代史27),1988.

岩波書店編集部編『悲惨な歴史~ドイツ~1956』,岩波写真文庫,1956.

ヴァシルチコフ,マリー『ベルリン・ダイアリー/ナチ政権下 1940-45』,白須英子訳,中央公論社,1989.

ヴィーゼル,エリー『死者の歌』,村上光彦訳,晶文社,1970.

ヴィーゼル,エリー『夜』,村上光彦訳,みすず書房,1975.

内田郁太/野口徳三『新訂/農用薬剤学』,明文堂,1937.

梅本浩志/松本照男『ワルシャワ蜂起』,社会評論社,1991.

大岡昇平『証言その時々』,筑摩書房,1987.

大野英二『現代ドイツ社会史研究序説』,岩波書店,1982.

大野英二『ナチズムと「ユダヤ人問題」』,リブロポート,1988.

オストロフスキー,V./ホイ,C.『モサド情報員の告白』,中山善之訳,TBSブリタニカ,1992.

奥田久司『防空化學』、河合商店,1942.

オランダ国立戦時資料研究所編『アンネの日記/研究版』,深町眞理子訳,文藝春秋,1994.

オール,アキバ『誰がユダヤ人か』,広河隆一/幸松菊子訳,話の特集,1984.

カウル,F.『アウシュヴィッツの医師たち/ナチズムと医学』,日野秀逸訳,三省堂,1993.

加藤周一『戦争責任の受けとめかた=ドイツと日本=』,国民教育総合研究所編集,アドバンテージサーバー・ブックレット,1993.

川上和久『情報操作のトリック/その歴史と方法』,講談社現代新書,1994.

キェニェヴィッチ,ステファン『歴史家と民族意識/ポーランドの民族的伝統についての省察』,坂東宏訳,未来社,1989.

木谷勤/望月幸男編著『ドイツ近代史/18世紀から現代まで』,ミネルヴァ書房,1992.

木村愛二『湾岸報道に偽りあり/隠された十数年来の米軍事計画に迫る』,汐文社,1992.

木村愛二『電波メディアの神話』,緑風出版,1994.

ギルバート,マーティン『ソ連のユダヤ人/なぜ出国を望むか』,木村申二訳,サイマル出版会,1984.

ギルモア,デービッド『パレスチナ人の歴史/奪われし民の告発』,北村文夫訳,新評論,1985.

キーン,サム『敵の顔/憎悪と戦争の心理学』,佐藤卓己/佐藤八寿子訳,柏書房,1994.

クーパー,H.H.A./レドリンジャー,ローレンス・J.『防諜と諜報/原則と実践』,白須英子訳,心交社,1991.

グロズマン・デイヴィッド『ヨルダン西岸/アラブ人とユダヤ人』,千本健一郎訳,晶文社(双書・20世紀紀行),1992.

ケストラー,アーサー『ユダヤ人とは誰か/第十三支族・カザール王国の謎』,宇野正美訳,三交社,1990.

ケルショー,イアン『ヒトラー神話/第三帝国の虚像と実像』,柴田敬二訳,刀水書房(人間科学叢書21),1993.

国立オシフィエンチム博物館(編)『写真ドキュメント/アウシュヴィッツ収容所』,青木進々ほか訳,グリンピース出版会,1987.

財団法人東京連合防火協会編『危険物データブック』,丸善,1993.

佐藤健二『流言蜚語/うわさ話を読みとく作法』,有信堂,1995.

佐藤静夫『トーマス・マン』,新日本新書,1991.

サリービー,カマール『聖書アラビア起源説』,広河隆一/矢島枝子訳,草思社,1988.

シーグラー,ベルント『いま、なぜネオナチか?』,有賀健/岡田浩平訳,三元社,1992.

芝健介『武装SS』,講談社(選書メチエ39),1995.

ジョルダーノ,ラルフ『第二の罪/ドイツ人であることの重み』,永井清彦/片岡哲史/中島俊哉訳、白水社,1990.

ジャンセン,G.『シオニズム/イスラエルとアジア・ナショナリズム』,奈良本英佑訳,第三書館,1983.

シルバーマン,チャールズ・E.『アメリカのユダヤ人/ある民族の肖像』,武田尚子訳,サイマル出版会,1985.

シロニー,ベン・アミン『ユダヤ人と日本人/神によって選ばれた民』,仲山順一訳,日本公法,1993.

ズィーヴェルス,レーオ『ドイツにおけるユダヤ人の歴史/二千年の悲劇の歴史』清水健次訳,教育開発研究所,1990.

ズヴィルスカ,クリスティナ『アウシュヴィッツ/地獄からの生還』,大河原順訳,潮文社,1990.

スモーレン,K『アウシュヴィッツの悲劇』,小谷鶴次訳,柳原書店,1992.

滝川義人『ユダヤを知る事典』,東京堂出版,1994.

ダーショウィッツ,アラン・M『ユダヤ人の世紀/フッパ/成功に隠された屈辱の歴史』,山下希世志訳,ダイヤモンド社,1993.

チェハノフスキ,J.M.『ワルシャワ蜂起1944』,梅本浩志訳,筑摩書房,1989.

ディーコン,リチャード『情報操作/歪められた真実』,小関哲哉訳,時事通信社,1988.

テイラー,A.J.P.『近代ドイツの辿った道/ルターからヒトラーまで』,井口省吾訳,名古屋大学出版会,1992.

ドイッチュクローン,インゲ『黄色い星を背負って/ナチス支配下を生きたユダヤ人女性の証言』,馬場謙一訳,岩波書店,1991.

東京裁判ハンドブック編集委員会『東京裁判ハンドブック』、青木書店,1989.

富岡倍雄『パレスチナ問題の歴史と国民国家/パレスチナと現代社会』,明石書店,1993.

トムソン,オリヴァー『煽動の研究/歴史を変えた世論操作』,山縣宏光/馬場彰訳,TBSブリタニカ,1983.

鳥井順『中東軍事紛争史・[古代~1945]』,第三書館(パレスチナ選書),1993.

永井清彦『ヴァイツゼッカー演説の精神/過去を心に刻む』,岩波書店,1991.

中岡三益『アラブ近現代史』,岩波書店,1991.

中村隆壽『化學兵器輯録』、陸軍科學研究所内・化學兵器輯録刊行委員,1934.西尾幹二『異なる悲劇/日本とドイツ』,文芸春秋,1994.

野村二郎『ナチス裁判』,講談社現代新書,1993.

ハーシュ,セイモア『サムソン・オプション』,山岡洋二訳,文藝春秋,1992.

ハフナー,セバスチャン『裏切られたドイツ革命/ヒトラー前夜』,山田義顕訳,平凡社,1989.

バルオン,ダン『沈黙という名の遺産/第三帝国の子供どもたちと戦後責任』,姫岡とし子訳,時事通信社,1993.

ハルセル,グレース『尻尾が犬を振り回す/「湾岸戦争」1年後の真実』,越智道雄訳,プレジデント社,1992.

ハルトゥング,フリッツ『ドイツ国制史』,成瀬治/坂井栄八郎訳,岩波書店,1980.

ハルバースタム,D.『メディアの権力』(1-3),筑紫哲也ほか訳,サイマル出版会,1983.

ハレヴィ,イラン『ユダヤ人の歴史』,奥田暁子訳,三一書房,1990.

野村真理『西欧とユダヤのはざま/近代ドイツ・ユダヤ人問題』,南窓社,1992.

パレスチナ・ユダヤ人問題研究会編『パレスチナ/現在と未来』,三一書房,1985.

ピーターズ,ジョーン『ユダヤ人は有史以来/パレスチナ紛争の根源』(上下),滝川義人訳,サイマル出版会,1988.

広河隆一/ユダヤ人問題研究会(編)『ユダヤ人とは何か/「ユダヤ人」1』,三友社,1985.

広河ルティ『私のなかの「ユダヤ人」』,集英社,1982.

フォッケ,H./ライマー,U.『ナチスに権利を剥奪された人びと』,山本 尤/伊藤富雄訳,社会思想社,1992.

藤井昇『世界経済大予言/高度情報社会の幻想』,光文社,1984.

藤井昇『日本経済が封鎖される日/孤立化の危機をどう乗り越えるか』,PHP研究所,1987.

プシビルスキ,ペーター『裁かれざるナチス/ニュルンベルグ裁判とその後』,宮野悦義/稲野強訳,大月書店,1981.

フライ,ノルベルト『総統国家/ナチスの支配 1933-1945』,芝健介訳,岩波書店,1994.

フランク,アンネ『アンネの日記』,深町眞理子訳,文藝春秋,1986.

中岡三益『アラブ近現代史』,岩波書店,1991.

フランクル,V.『夜と霧/ドイツ強制収容所の体験記録』,霜山徳爾訳,みすず書房,1961.

フリードマン,ロバート『ユダヤを剥ぐ/武装テロ組織JDLの内幕』,宇野正美訳,三交社,1991.

フリードランダー,ソール編『アウシュヴィッツと表象の限界』,上村忠男/小沢弘明/岩崎稔訳,未来社,1994.

ブロック,アレックス『米国メディア戦争最前線〈全米TV界制覇戦略〉』,渡辺昭子訳,角川書店,1991.

ベギン,メナヘム『反乱/反英レジスタンスの記録』(上下),滝川義人訳,ミルトス,1989.

ヘス,ルドルフ『アウシュヴィッツ収容所/所長ルドルフ・ヘスの告白遺録』,片岡啓治訳,サイマル出版会,1972.

ヘーネ,ハインツ『ヒトラー独裁への道/ワイマル共和国崩壊まで』,五十嵐智友訳,朝日新聞社(朝日選書 460),1992.

ヘルツル,テオドール『ユダヤ人国家』,佐藤康彦訳,法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス 330),1991.

ポイカート,デートレフ『ワイマル共和国/古典的近代の危機』,小野清美/田村栄子/原田一美訳,名古屋大学出版会,1993.

マーザー,ウェルナー『ニュルンベルグ裁判/ナチス戦犯はいかにして裁かれたか』,西義之訳,TBSブリタニカ,1979.

マン,トーマス序『血で書かれた言葉/最後の手紙が語るナチス残虐史』、片岡啓治編訳,ワイマル出版会,1974.

三島憲一『戦後ドイツ』,岩波新書,1991.

宮田光雄『ナチ・ドイツの精神構造』,岩波書店,1991.

ミュンツェベルグ,ヴィリー『武器としての宣伝』、星乃治彦訳,柏書房,1995.

ミラー,シャルロッテ『母と子のナチ強制収容所/回想ラーフェンスブリュック』、星乃治彦訳,青木書店,1989.

村岡哲『近代ドイツの精神と文化』,創文社,1981.

望田幸男『ナチス追及』,講談社現代新書,1990.

望田幸男『ネオナチのドイツを読む』,新日本出版社,1994.

望田幸男/三宅正樹編『新版/概説ドイツ史/現代ドイツの歴史的理解』,有斐閣選書,1982.

モッセ,ゲオルゲ・L.『大衆の国民化/ナチに至る政治シンボルと大衆文化』,佐藤卓己/佐藤八寿子訳,柏書房(パルマケイア叢書1),1994.

モートン,フレデリック『ロスチャイルド王国』,高原富保訳,新潮新書,1975.

モラン,エドガール『ドイツ零年』、古田幸男訳,法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス 287),1989.

山口知三『ドイツを追われた人びと/反ナチ亡命者の系譜』,人文書院,1991.

湯浅赳男『ユダヤ民族経済史』,新評論,1991.

四宮恭二『ヒトラー・1932~34/ドイツ現代史への証言』(上下),NHKブックス,1881.

ラカー,ウォルター『ドイツ人/戦後40年で国民性は変わったか』,浦田誠親訳,時事通信社,1986.

ラカー,ウォルター『ユダヤ人問題とシオニズムの歴史』,高坂誠訳,第三書館,1987.ラッセル『人工地獄/ナチス戦争犯罪小史』、大沢基訳,みすず書房,1957.

ラングマン,アブラム『ゲットー脱出/あるユダヤ人の生還』、大谷喜明/大谷京子訳,三省堂,1994.

リッジウェイ,ジェームズ『アメリカの極右/白人右派による新しい人種差別運動』,山本裕之訳,新宿書房,1993.

リトナー,キャロル(編)『ホロコーストの記憶/エリー・ウィーゼルが問うもの』,滝川義人訳,サイマル出版会,1990.

リリアンソール,アルフレッド『ユダヤ・コネクション』,宇野正美訳,三交社,1991.

ルツィウス,フランツ『灰色のバスがやってきた/ナチ・ドイツの隠された障害者「安楽死」措置』、山下公子訳,草思社,1991.

レヴィン,メイヤ『イスラエル建国物語』,岳真也/武者圭子訳,ミルトス,1994.

ロガスキー,バーバラ『アンネ・フランクはなぜ殺されたか』,藤本和子訳,岩波書店,1992.

ロスト,ニコ『ダッハウ収容所のゲーテ』、林功三訳,未来社,1991.

ロンメル,バート『処刑の科学/絞首刑からガス室、電気イス処刑まで』、遠藤比鶴訳,第三書館,1995.

和気朗『生物化学兵器/知られざる「死の科学」』,中公新書,1966.

ワース,ルイス『ユダヤ人問題の原型・ゲットー』,今野敏彦訳,明石書店,1993.

(アラブ・ユダヤ・イスラエル関係については拙著『湾岸報道に偽りあり』の巻末、全部で30ページの資料リストのなかにも収録してあるので、参考にされたい)


(2)主要参考資料2.へ