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我が闘争(抄訳)



『我が闘争(抄訳)』の全文

血の純潔

最も神聖な人間の権利、而して最も神聖な人間の義務、それは血の純潔を守るということである。殊にドイツに於てはこのことは極力強調されなければならないことだ。

民族国家は、何を措いても先ず血の純潔を保持し、向上させることから出発しなければならない。そのためには結婚を民族的退化の水準から引上げ、主の化身を生むためのものであるという工合に認識させることから出発すべきである。

国家の経済経営が不手際であるために、子供が生れることから経済的不安を覚え、折角健康な肉体を持つ婦人の多産を制限しなければならぬというようなことは寧ろ罪悪である。健康な多数の産児を得て、それが民族と未来の国民の価値を背負うことを、国家生活の中心とすることが必要である。幾十万の男達が、単なる教会の命令に過ぎないようなものに依って強制され、束縛されて、自発的に独身生活を行っている世界に於て、民族の増殖をこのような高いところへ引上げるということが不可能であるなどとは考えられない。

勿論この民族の増殖を行うということに対しては、国内の憐れなブルジョア共は必ず不満を表現するに違いない。彼等は相も変らぬ煮え切らぬ態度で斯う云うだろう。「それはまことに結構なことである。しかしそれは、怖らく不可能に終るであろう」と。強烈な国家観念を持たぬブルジョア階級の云いそうなことである。そして怖らくこのことは、ブルジョア階級自身にとっては不可能であるに違いない。しかし我々は、こんな階級の連中に何一つ訴えたり、意見を叩いたりする気持は毛頭持っていない。私が叫びかける相手は大衆であり、殊にその中の、春秋に富むドイツ青年諸君に対して特に然りである。

ブルジョアに今日何が出来ると云うのか。若し今国民をこの荒廃的な悪徳から救い且つ開放するために、一大陸が挙げてアルコール征伐の戦いを開始したとしたらどうだろう。ヨーロッパのブルジョア階級がなし得ることは単に頭を振り、呆然と目を見張、それからこの戦いに対して皮相的な嘲笑を始めることぐらいが関の山である。

優れた肉体の育成

次に教育のことに就て考える。

民族国家の教育方針は、目標を先ず、民族の優れた肉体を育成する点に置くことが大切である。先ず健康だ。知的な教育はそれからでよい。現在の学校教育が行っているより遥かに多くの時間をスポーツのために割いて、次の時代を担うべき少年に、健全な肉体を与えてやるということが先決問題である。従って、従来の国家主義者達が、野獣的で下等だと評して斥けていた拳闘も亦取り上げられてよいばかりか、寧ろその優れた攻撃精神を養う上から奨励して然るべきものである。この勇猛果敢なスポーツには怖らく他の如何なるスポーツも、その熾烈な攻撃精神の点で三舎を避けなければなるまい。

健康な若者達が今後の世界に処して行くためには、最も激しい打撃に対しても耐え得ることを学ばねばならぬ。単なるイデオロギーや理論の塔に罩っている「精神的な闘士」にとっては、私のこの主張は甚だしく乱暴に見えるかもしれぬ。しかし民族国家は平和の審美家や、身体虚弱者の集団を養成するような仕事には全然関心を持つはいないのだ。

若しもドイツの知識階級が、洗練された社交作法の代りに拳闘でも教わっていたなれば、怖らく女衒や脱走軍人などの肩書を持つ連中に、おめおめ革命を断行させはしなかったろう。一敗地に塗れた上に、世界中から足蹴にされて、それでも尚甘んじてその屈辱に堪えなければならないのは、私の指摘する通り、ドイツ民族が自らの力を信ずることに欠けているからである。さればドイツの青年はその健康を取戻すことに依って旺盛な闘志を培い、再び全ドイツの無敵国家たり得ることを信じるような教育方法を施さなければならないのである。

この目的のために採用すべきは、青年への軍事訓練である。それが第一の目標だ。この軍事訓練によって、青年に正しい意味の規律を教込まなければならぬ。この訓練は、青年に服従と忍耐と最後の勝利への確信を植えつける。而してその結果之等の青年には二つの卒業証書が与えられる。即ち彼に公的生活を許す公認証と、肉体が結婚に適していると云うことを示す健康保証書とがそれである。

以上と同じ見地からして、民族国家はまた女子をも教育することが出来る。女子の教育の終局の、そして最大の目標は、将来に於て彼女等が母となるためのものでなければならない。そのためには矢張り第一が健康な肉体を作るということである。その次が精神の発達であり、最後に知識の教育を施すべきである。

男子にしても女子にしても、民族国家に於ては、個性の発達に努めることは、第二義的なものであると思うべきだ。

何にしても強い意志と決断力の訓練、欣然として責任を引受け且つ果す精神、これを充二分に養うことが刻下の急務である。今日ドイツが無力であるのは、武器弾薬が欠乏しているためではなく、強い意志が欠けているからである。圧倒的な危険に勇敢に立向って行くことの重大性に全く認識を欠いているためである。斯の如く、意志の欠乏していることが、あらゆる決断力を妨げている。この依って来るところは、要するに従来の教育政策が知育にのみ走った結果に外ならないことを、はっきりと知らなければならぬ。

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    『いわゆるヒトラー一派のガス室といわゆるユダヤ人の虐殺は、同一の歴史的嘘である。この嘘のおかげで、非常に大きな政治的・金銭的詐欺行為が容認され、そのおもな受益者はイスラエル国家と国際シオニズムであり、そのおもな犠牲者はドイツ国民―その指導者ではない――とパレスチナ民族全体である。』

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